うちの9匹のねこを中心に、日々の想いなどを書いていきます。

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心の棘  しろちゃんのこと

ごめんなさい。今日は、母ちゃんの思い出話です。

 
                    はーとハート


私が、中学校の3年生だったと思います。
小さい時から、ずっと家にいたしろちゃんと、さようならをしました。

しろちゃんは、名前の通りに真っ白で、オッドアイの美猫さんでした。 
その頃は、ねこは外飼いが当たり前。しろちゃんも、外と家を、行ったり来たりしていました。
でも、どんな時でも、一晩以上、帰らない事の無い子でした。

 
その時は一週間位、帰らない日々が続きました。呼べば、いつも、帰ってきたのに。
それでなくとも、もう、かなりのお婆ちゃんです。外へ出る事も、少なくなっていたのにと、 本当に心配でした。家の周りも、ずい分探しましたが・・ 見つかりませんでした。

その夜、何気なく、庭に面した戸を開けました。
何時からいたのでしょうか。下を向いたしろちゃんが、静かに座っていました。
私は驚き、家族を呼ぶと、しろちゃんに向かって「早く上がりなさい。」と言いましたが、 動きません。本当に賢い子で、解らない筈は無いのに。
みんな集まってきても、動きません。
私が抱こうと縁側に出た時、母が、しろちゃんのご飯茶碗にお水を入れて持ってきました。
「そんな事をしては駄目。」と言い、しろちゃんの前に、お茶碗を置いたのです。
しろちゃんは、ぺろぺろと二回、お水を飲むと、初めて顔を上げて、みんなの顔を見ました。
それから、私の方を見て、声を出さずに鳴くと、くるりと後ろを向き、植込みの方へ、 一度も振り向かずに、歩いて行きました。
それが、最後に、私が見たしろちゃんです。

母は、当たり前のように「最後のお別れよ。そういう子もいる。」と言っただけです。

 

                     はーとハート

 

今、この歳になって思う事は、何故無理にでも家に入れてやらなかったのか、本当にあれでしろちゃんは満足だったのかと言う、悔いばかりです。

苦しくて、背中を撫でる手が、恋しくはなかった?最後の時、温かい腕が、瞳が、恋しくはなかった?眠るように、安らかに往けたの?
本当に、さようならだったの? 
もう一度逢ったら聞いてみたい事が、沢山あります。
でも、きっと、しろちゃんは、母と一緒に、虹の橋を渡って行ってしまったでしょう。

いつか、私も、大勢のねこ達と共に、虹の橋を渡ります。

そして、どこかで、しろちゃんに出逢うでしょう。
その時に、初めて、心の棘が抜けるのかもしれません。



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